2022年4月3日日曜日

日光道中21次ノツヅキ③

 日光道中21次ノツヅキ③

粕壁宿から杉戸宿、幸手宿をへて栗橋宿まで

前回のお話はこちら

2か月ぶりに歩いてきました日光道中。年度末の仕事は多忙さをきわめて月初もまだ全然落ち着いていなく毎日22時近くまで働いておりますが、何とか眠い目をこらして行ってまいりました。早めの電車にのり向かうは東京スカイツリーライン(昔は伊勢崎線でしたか)の春日部駅、前回の終着点まで行きます。 粕壁宿も案内表示がちらほら残る街なので、わかりやすいかもしれません。


かつて数々の商い屋があったであろうと思います。店があるということは蔵もあり、きっと街道からたくさんの店屋さん、蔵、商売人があふれていたんだろうなぁ

まだ時間が早いため、土曜日だったのですが人通りもまばら。気温が低いと天気予報で聞いてはいたものの、日中は暑くなるのではないか、と思いながら歩き始めます。

まっすぐと先へ進むと大落古利根川があり新町橋を渡ります。かつては高欄付の橋で橋たもとには魚河岸もあったそうです。

こちらはその新町橋から見た風景。
橋を渡り進むと住宅街の中にぽつんと一里塚。


さらに進むと追分道標があります

宝暦4年と宝永6年建立の道標で古いほうで今から313年前に建てられたという道標は文字がうっすらしていて、読めなかったですが300年以上もずっとこの地にあり、旅人の道しるべになっていたと思うと、じんわり来ます。
道は国道4号と重なり続きます。
今日はまだ旅の最初の参拝をしていないな、と思いつつ歩くと観音院がありましたので、参拝をさせていただきました

こちらの門は仁王門なのですが、市の指定有形文化財です。境内には芭蕉の句碑もあり、奥の細道の旅路の際にこちらのお寺に実際に宿泊したそうな。

このあとはひたすら4号を歩きます。車も多く、時折民家の犬さんに吠えられながら、犬さんに「おはよう」とあいさつをしながら歩きました。国道4号沿いを進みつつ、途中反れたりしつつ旧道が続きまして、ほどなくすると杉戸宿へと到着します


こちらは関口酒造さん。旧屋号は豊島屋で創業文政5年。文政5年というと葛飾北斎も歌川広重も筆を握っていた時代だなぁ…
街道歩きをしていると江戸の頃に本当にタイムトリップしてみたいと思うのです。
当時の暮らし、実際の街々はどんな風だったんだろう。

関口酒造さんの先にはかつての高札場が復元されています

道は賑やかしい商店街を過ぎ、しずかな道へと変わりますが、道なりのふとした感じに旧道感を感じます

歩いていると道の幅、だとか 道の流れ方?にああ、ここは旧道だなと感じるポイントがあるのです。

こちらは角穀屋跡。かつての米穀屋さん。進むんでいくと旧道はまた国道4号と重なります。圏央道高架下をくぐり、日光御成道(かつての将軍たちの日光社参道のようです)と交差するところにポツンと石仏石塔群があります。


県道65号線経由で国道4号に重なり幸手宿なのですが、こちらはあまり当時の宿場町感が少なく、本陣跡などは現在ではお店屋さんになってたりするので本陣の写真は無し。
宿場の中にあった神社で参拝をしました。
神明神社。
かつて神社の入り口には高札場があったそうです。ちなみに眼病に良い神社のようなので、眼があまり良くなく、毎年精密検査を受けているのでお祈りをしっかりしてきました。
こちらの狛犬さん、抱えているのがお花みたいで、お花を抱えているのは初めて見たなぁ、と思い狛犬さんも写るように写真に撮りました。
その先に小さな公園みたいになっている場所があり、案内板がありました。


公園の中に問屋場跡も。

街道の途中、一里塚もぽつんとありました。


かつての宿場を進んで行くと、創業文久年間の石太菓子店があり、名物は「塩がま」らしいのですが塩がまがどういったものかよくわからなかったので、塩と小豆でつくったシンプルな饅頭を1つ買いました。

進んで行くと国道4号を歩いて行くのですが、権現堂桜堤の桜が満開で、遠くから見ても桜並木がピンク色の山のようになっていて、言葉にならないくらい美しかった。
例年は桜まつりが開催されているようですが今年は中止だそう。それでも人ではかなりいましたが、堤一帯が桜、桜、桜の花道で本当に綺麗だった。


江戸の頃もお花見、したんだろうなぁ…

旧道は中川に架かる橋を渡った先で横道にそれ、車通りの多い国道から静かな道へと入ります。この静かな道を歩いている時がとても良かったです。

途中、道標や

小さなトンネル

一里塚もありました

その先の栗橋宿につく手前、小さな公園で桜の花を見ながら休憩をしました。

花より団子かなぁ。風が吹くと雪のように散っていく桜の花を見ながら、これから梅雨が来て、夏が来るなぁ、去年の梅雨は長かったけれど今年はどうだろう、なんて思いながら団子をかじってました。(団子は杉戸宿にあった和菓子と洋菓子が両方売っているお店で買いま
した)

旧道は木柱道標などを目印に進み、栗橋宿もまたかつての宿場の面影はなく本陣跡もわからなかったのですが、関所跡がありましたので写真に撮ってきました。


ということで、栗橋宿到着!この日は20キロほど歩きました。
久しぶりの街道歩きだったので、少し足の裏が痛かったです。

最寄りは栗橋駅なので、栗橋駅まで出てJRで一つ隣駅の東鷲宮駅まで行き、百観音温泉に入ってから帰宅しました


これからの季節は日が長いので、歩けるだけなるべく多く歩きたいです。

ということで日光道中21次、まだまだツヅク。


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