2022年4月6日水曜日

日光道中21次ノツヅキ④

 日光道中21次ノツヅキ④

栗橋宿から中田宿、古河宿、野木宿、間々田宿をへて小山宿まで

前回のお話はこちら

お休みでしたのでまた日光道中を歩いて参りました。

早朝の伝電車に揺られ、前回の終着点最寄り駅の栗橋駅に到着したのは7:40頃。

お手洗いを駅で済ませ、前回の終着点へと向かい栗橋宿の関へと着いたのは8:00

さっそく歩き始めます。

昔は川を越えるのに人足を使ったり渡しがあったかもしれませんが現代では利根川橋を渡ります。

利根川橋から見た川岸は一面の菜の花。

橋の中央から川岸を見渡していると、同じ日光道中のガイドブックを持った方とすれ違い、お互いに「同じ本!」と言い合って手を振って別れました。

どのあたりから歩いてきたのかな?と思いながら私も歩いて行きます。利根川橋を渡りきると県道228号と重なります。

ほどなくして鶴峯八幡宮がありましたので、最初に参拝をさせていただきました。

東海道の時と同じく、街道歩きの時は最初に出会う神社、もしくはお寺さんへご挨拶をさせていただくことにしています。


ここ数日続いた雨で桜の花がだいぶ散ってしましましたが、とても綺麗。
参拝をすませ、またまっすぐ歩きJR東北本線の踏切を越えるともう中田宿なのですが現存する宿場の面影はなく、街道沿いに昔松原があった表示板くらいしかありませんでした。

現在では松原は無く、かつては東海道よりも素晴らしい松原だといわれていたそうですが、戦時中に伐採をされてしまったそう。
現代ではいくつか松を植樹しているようでまだ小さい松の木が均等に植わっておりました。

先へ進むと民家の門の前にひっそりと道標。


ほどなくして古河宿へと入ります


少し歩くと古河城御茶屋口門跡があります


ここにはかつてお茶屋さんがあり、三代将軍家光を出迎えたそうな。
古河宿は割と町の歴史に力を入れているようで、寄らなかったですが歴史資料館や史跡もいくつか残されているようでした。


街道の片隅にひっそりと本陣跡がありました。
古河宿から野木宿までは2.7キロ。すぐついてしまいます。

見落としてしまいそうなほど小さく案内がありました。


県道261号線をずっと歩いて行くのですが、途中で茨城と栃木の県境になり国道4号と県道が交わるとそこはもう栃木県です。

野木宿も現代では昔の面影を偲ぶことはできず、案内板のみあります。


かつての野木宿があった案内板と

こちらは道標。

このあとはひたすら国道4号を歩くのです。

時間はお昼少し前だったのですが、少しおなかが空いていて出来たら昼食を取りたいのですが、入ろうと思うお店が本当になくて、ラーメン屋さんは数件あったのですが、ラーメンの心持ではなくお蕎麦が食べたかったので、妥協はせず、ひたすら歩きました。

日は高く日差しもだいぶ強くなっています。先日日光道中を歩いている時に変な風に首を日焼けしてしまったため、本日は万全の装備で歩きました。
帽子をちゃんとかぶり、首にはBuffを巻き、暑かったので長袖Tシャツ1枚で歩きましたが袖はまくらない様に気を付けました。ずっと飲まず食わずだったので、歩きながらリュックに入れていたミルクコーヒーを飲み、種なし梅干を口に入れてとことこ歩きます。

国道4号はすでに間々田宿へ差し掛かっております。
やっとみつけたお蕎麦屋さん…
まさかの店休日。
致し方なし。また歩きます。

ほどなくすると小山市立車屋美術館がありました。

中に小川家住宅があり(有形文化財であり、かつての肥料問屋を営まれていたかたの住宅を移築したもの)100円の入館料で内覧が出来るようだったので立ち寄りました。


小川家住宅の内部は写真撮影NGでしたので写真はありませんが、とっても素敵でした。
広いお庭に美しい日本家屋。2階には洋間もありました。

車屋美術館を後に、少し先には逢の榎があります。


こちらは日光道中の中間地点になり中間だったため「間の榎」だったのが「逢の榎」に変わったそうです。榎の木は縁結びとして信仰があったようです。せっかくなので、榎を少しだけ撫でてきました。
間々田宿も宿場に関するものは表示のみ。


こちらは問屋場跡の表示ですが、本陣跡もすぐそばに同じように案内板があるのみでした。

こちらの問屋場跡の近くでへぎ蕎麦屋さんを見つけ、お昼を取ることに。

へぎそばと天ぷらのセットを注文していたのですが、団体さんがいらっしゃったそうで、へぎ蕎麦がハーフサイズしかできないとの事で、山掛け丼とハーフへぎ蕎麦にしていただき、お値段を300円値引きして下さいました。ラッキーでした。へぎ蕎麦はとても美味しかったです。この時点で5時間ノンストップで歩いていたので、さすがに少し疲れていましたが、お昼を食べて一気に回復。また元気に歩き始めます

間々田宿から次の小山宿までは7.4キロ。日の長い時期なので、暗くなる前に全然つくだろう、とちょっと安心。

ひたすら国道4号を歩いていて、ぼーっとしていたのですが、ふと桜の花びらが目の前に降り、はた、と足が止まりました。

見上げると、桜の木の奥に神社が見えます。近くにあった石碑に千駄塚古墳と書いてありました。

桜の花びらに誘われるように、奥にあった浅間神社をお参りすると、浅間神社は千駄塚古墳の上に鎮座している神社で、少し小高い場所にありました。
古墳の上に神社を作るって結構あるのかな…?と考えながら参拝し、桜の木の下まで行き、桜の木を少し撫でてからまた歩きだします。

国道4号からまた県道265号へ枝分かれして道なりへすすみ、国道50号の高架下を越えるともう小山宿です。

小山宿の若松脇本陣はこちら。


現存している(脇)本陣の門として唐破風が使われているのは珍しい気がします。といっても昔は多かったと思いますが、現代では陣跡も残っている場所は少ないからそう思うのかもしれません。ほかの陣跡、問屋場跡は無く 現代ではお店、また銀行へと変わっております。 ということで小山宿到着!! 本日は24キロほど歩きました。

ちょうど夕方、銭湯が開店して間もないころであるので、近くの銭湯へと寄りました。

幸の湯さん。
番台のある昔ながらの銭湯です。湯船は2つ。熱めの湯に薬湯。
のんびり洗体・洗髪をしてゆっくり湯船に浸かってから帰りました。
とってもさっぱりして気持ちよかった。

次回の日光道中はおそらく月内に行くと思いますが、久々に長距離を歩く予定でいるので、歩くまでできるだけ体を柔らかくしていこうと思います。

日光道中21次、まだまだツヅク。



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