2022年2月15日火曜日

日光道中21次ノツヅキ②

 日光道中21次ノツヅキ②

草加宿より越ケ谷宿をへて粕壁宿まで

前回のお話はこちら

さて、また少し歩いてきました日光道中21次。日光道中は東海道とは違い、あまり宿場感を得ることは少ないのですが、なんといってもアクセスが良く宿場がわりと鉄道に近く交通の便では困ることが無さそうなので、街道歩きを始めるには良いのではないかと思います

あまり天気が良くなく、街道歩きをするときはいつも早い時間に起床するのですが朝イチ窓を開けると「サム…」となり、布団に逆戻りして昼から行動開始です

12時半頃草加駅に付き、前回の終着点へ。

草加宿から越ケ谷宿まではおよそ9キロ。

草加せんべいが有名なので街道の途中途中にせんべい屋さんがありました。

嫌いなわけではないけれど、さほど好きという訳でも無いのでせんべいは購入せず、歩きます。六丁目橋の手前に神社があり、本日最初の参拝。今回の道中の安全と我が家にいる猫さんを想いお祈りする。

神社の隣に旧家があります


こちらはかつての大津屋さんで所有者の意向により店舗部分のみこの状態で保存されているそう。六丁目橋を渡ると、綾瀬川沿いに街道は伸び、芭蕉像やいくつか碑もあります


道がとてもきれいに整備されており、両脇に松、緩やかに流れる綾瀬川。

とても歩くのに気持ちが良いです。

こちらは矢立橋。
橋を渡りしばらく松の街道は続きます。


松の街道を抜け、外環自動車道のガード下をくぐる。
蒲生大橋より綾瀬川を渡る。


綾瀬川を渡った先に一里塚がありました


日光道中の一里塚や本陣跡はあまり昔の趣を感じず案内板だったり、今では民家が建っていてこのあたりに本陣があったんだ、となんとなく理解する術しかなかったり、まだ歩き始めて間もないですが、少し寂しいです。もう少し先へ歩いていけばまた景色は変わり昔を偲べる場所もあるかもしれません。

しばらくいくと民家のわきに不動明王道標があります


こちらの不動明王様は今より294年前に建てられたもの。たくさんの街の歴史を見てらしたんだな…と思います。
道はこの先県道49号線になります。先へ進むと元荒川に差し掛かり、元荒川手前、橋を越えた先に本陣跡、脇本陣跡、問屋場跡がありますが今では民家だったりするので写真は撮らずそのまま越ケ谷宿を後にしました。

越ケ谷宿を抜けた先、旧道は東武スカイツリーライン(いまだにこの呼び名がしっくりと来ず、私の中では伊勢崎線、と思っています)の高架をくぐります。(北越谷駅の先あたり)
途中奥州道標があるはずなのですが見落としてしまいました。
街道が大袋駅付近に差し掛かる前に石仏石塔群があったりするのですが、すぐ隣がごみステーションだったりして悲しい気持ちになりました。石仏の隣をごみステーションにしてしまうのが私には理解できず…

大袋駅を越えると旧道はやがて国道4号と重なります。
神社や寺院もいくつかあり、香取神社、の名称を持つ神社をいくつか見ましたが、土地柄香取神社が多いのでしょうか?


さて、日もだいぶ傾いてきて冬の街道歩きはわりと時間との闘いなのです。このあたりはまだ良いのですが、市街地から離れていくと本当に真っ暗になり何も見えなくなったりするので、とりあえず日没の時刻を調べました。この日の日没は17:20。あと2時間ほどで次の宿場町にたどり着いていないといけません。越ケ谷宿から粕壁宿まではおよそ10㌔。
越ケ谷宿の中心地からはだいぶ歩いてきたので、何とか大丈夫そう。
まだ足も元気なので、先へ進むことにしました。

ひたすら4号を歩いていき、駅でいうと東武線一ノ割が近いでしょうか、備後の一里塚跡があります


こちらの一里塚で江戸日本橋より八里目。
さらに先を行き、八坂神社があるのですがそちらを左折、しばらく行くと粕壁宿の脇本陣跡があります


なお本陣の「小沢本陣跡」は群馬銀行あたりにあったそうです


ということで何とか日没までに粕壁宿に到着!最寄り駅は春日部駅です。
宿場では「粕壁」と書きますが、いつから「春日部」というのか気になり、wiki情報を見ると、「春日部」という呼び名は鎌倉時代の武将、春日部氏にちなんで付けられたそうですが、表記自体は昭和19年に変わったそうですが ちょっと詳しくはわからず。
郷土資料館のようなところへ行けばもっと詳しくわかるかもしれません(そこまで掘り下げては調べない予定)

余談ですが、普段 銭湯や温浴施設に行くことが多く自宅のお風呂をあまり使用しないほどなのですが、今回の日光道中21次も宿場の付近に湯屋があれば利用したいと思い、前回の草加宿の時は久しぶりに草加健康センターへ寄り 入湯・一杯ひっかけて帰りました。
今回も春日部駅から徒歩圏内の湯楽の里へ寄りました。
残念ながら温泉ポンプの工事中で温泉を利用できず沸かし湯でしたが、その代わり料金が500円とお安くなっておりお得でした。

さて日光道中21次 旅は始まったばかり、まだまだ続きます。