東海道53次ノツヅキ
~三島宿から沼津宿をへて原宿まで~
前回のお話はこちら
さて
2015年最後の東海道53次です。
前回は三島で温泉を楽しみ飲んで帰りました。今回は、私の東海道のお話を聞いた友人が一緒に行くと言うので、友人と2人で三島の先 沼津、原 まで歩いてきました。
友人はおそらく沼津で食べるお寿司が目当てだと思います笑。
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朝早く6時過ぎに品川で待ち合わせをして、東海道線で熱海まで。熱海で乗り換えて三島着。
最初に三島大社に参拝をしました。
三島大社では初詣の準備が忙しそうでした。
前回はあまり気がつかなかったのですが、このあたりの神社の手水は水がとても透き通っていて綺麗です。
参拝後、境内をぐるっとしてみると鹿がたくさんいました。
朝ごはんをもらってる鹿たち。
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三島大社を後に、歩き始めます。
旧道を西に向かい歩いて行くと、源兵衛川に差し掛かり
橋を渡りすぐのところに三石神社があります。
境内には時の鐘があり、江戸時代では役場の人たちに明け六つ、暮れ六つの時を知らせたといいます。
こちらが、その時の鐘。
残念ながら、鐘は戦後に鋳造されたものです。
更に進むと、伊豆箱根鉄道の三島広小路駅を抜け、黄瀬川より手前に長沢八幡宮があります。
こちらには源頼朝と源義経が座して対面したといわれる「対面石」があります
こちらの石がその対面石。
「頼朝はきっとこっちの石に座ったよね」と友人と言い合いながら境内を見て回りました。
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黄瀬川を渡り、やがて道は旧国道一号と重なり、一里塚に差し掛ります
道は狩野川と並行するように伸び、
三園橋を越えると沼津へと続くのです。
さて、浮世絵の東海道53次、沼津はこちらです。
月の照らす先には宿場町が見えます。
この川は狩野川、はて現代ではどのあたりなのか探すもいまいち場所がわからないのです。
沼津宿に至るまで、いくつか角をまがったりするので、川の付近なのはわかるのですが、うろうろとしましたが、いまいちわからず。
宿の手前から、川沿いに描かれているので、おそらくこの辺なのでは・・・と一応見当をつけました。
このあたりに来ると、もう宿場があった場所は近く
町にもいくつか解説的なものが書かれている場所がちらほらとあります。
かつての宿場はこちらの御成橋付近、上本町、下本町8あたりだそうです。
さて、時刻はお昼を回ったところ。早速向かうは 沼津港。
お土産屋さんにはひものなど、いろいろ並んでいました。
友人と港だし、回転寿司でもいいよね、とこちらのお寿司屋さんへ。
お寿司の写真は撮ってませんが、ネタが新鮮でおいしかった~!
珍しい、深海魚のお寿司もありました。
くるくる寿司なのですが、食べ過ぎて3000円近く食べちゃいました。笑
友人に疲れた?大丈夫?と聞くとお寿司に満足しているようで「ぜんぜん平気!」とむしゃむしゃ食べてました。
おなかがいっぱいになると、少し市場で買い物をして、次なる宿場町、原宿へと歩き始めます。
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原宿までは、およそ5・9キロの道のりで、駿河湾と並行するように伸びる旧東海道をひたすら西へと歩くのです。
途中、一里塚がある以外は特に立ち寄る場所もあまりなく・・・
私一人だったら、間違いなく走って次の原まで向かうのですが、一緒にあるいた友人は走ることがとても嫌いなので(笑)二人でおしゃべりしつつ、楽しく道中をゆっくりと歩きました。
途中の浅間神社で参拝して、御朱印を頂いてまいりました。
かわいくて、思わずパチリ。
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ひたすら もくもくと旧道を歩き、途中友人に「いつも一人で東海道を歩いてる時さ、何を考えてあるいてるの?」と聞かれ、「えー・・・ そうね、なんかいろいろ・・・ 昔の江戸の頃を思ったり。 意外と頭の中は忙しいんだよ?」と答えつつ歩く。
改めて聞かれると、はっきりと答えるのって難しい。
やがて、東海道線の踏切を越えて、松陰寺を抜けると東海道線原駅付近につながります。
旧道沿いに「問い屋場跡」を発見。
友人に「問い屋場って何?」と聞かれ、「宿場の総務部みたいなものだよ」と超ざっくりとした説明をして、その先本当は浮世絵の場所のほうまで歩きたかったんですが、疲れてそうだったので、
原宿には到着しているので、今日の東海道はここでおしまいとする事に。
お茶でもしよっか?と かわいいケーキ屋さんがあったのでカフェしました。
店内は甘くいいにおい。
疲れも癒されます。
アイスコーヒーとチョコのケーキを注文。
なんだかのどが渇いてたので、寒いのにアイスコーヒーをオーダー。
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その後 東海道線の原駅まで歩き、
途中、民家の間にちょっこり見えた富士山が綺麗でした。
原駅はとても味のある駅舎です。
原駅より、三島まで戻り 三島駅から前回も入った日帰り温泉「極楽湯」に向かい
温泉の後、早めの夕食(私はビールと つまみだけ)をとり、新幹線で三島から帰りました。
いつもは一人で歩いている東海道53次も、誰かと一緒に旅すると それもまた楽しいものでした。
頭の中で、弥二さん 喜多さんの東海道中膝栗毛みたいだなぁ と思いつつ、旅路を楽しみました。
帰りの新幹線で「また、名古屋に着くころ 一緒に歩くわ」と友人が言ってたので、「味噌カツかひつまぶしが食べたいんでしょ」とちゃちゃを入れましたが、名古屋に着くのはまだ全然先だけど、また楽しそうだなぁと 先の旅路を思いました。
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2015年の東海道は日本橋から、原宿まで14の宿場町を踏破しましたが、また2016年も自分のペースで歩いていこうと思います。
次回の東海道53次は2月の予定です。
そんな53次、まだまだ続く。