2017年9月25日月曜日

今日のさくぽん

さくぽんの退院時の様子

先日21日に退院して今日はかかりつけの動物病院に行ってきました。

さくぽんの主治医はもう仔犬の頃からのお付き合いなので、先生もかなり心配されてました。
(救急病院での様子やカルテはかかりつけの医院と共有されていて、救急の病院からかかりつけの病院へも先生が電話で事情を説明してくれていました)

突然でしたか・・・と言われたので 予兆はあったのかも知れませんが普通にしていたように見えて、夜間に急に咳をしだして呼吸が荒かったので救急へ連れて行きました。と言うと、以前から心雑音はありましたが、たしかにこんな風な雑音になったのは急ですね・・・ と。

入院した病院でも詳しく循環器の事について説明を受けたのと、自分でも憎帽弁閉鎖不全症の本を読んだりしたので、その後の治療についての薬など すんなり話は頭に入ってきました。

腎臓の数値や心臓のエコーを定期的に検査しながら、薬での対症療法。

利尿剤を使っているので腎臓の機能の悪化が心配なのですが、とにかく今は心臓を安定させるのが最優先で、いずれ数値が安定した時には利尿剤を使わなくなっても平気な時も出てくるかもしれないけども、今のさくぽんの状態だと利尿剤の投薬を止めるとまた入院した時みたいに戻ってしまう可能性が高いとの事でした。

前回処方されたお薬に加え今回よりベナゼプリルといったACE阻害薬(血管を拡張させる薬)が処方されました。

たくさんお薬を飲まないといけない&絶対忘れてはいけないなので さくぽんには頑張って飲んでもらわないといけないのですが、ゆでたササミ肉に巻いてあげたら食べるかな?と思っていたら薬だとばれてしまうらしく食べない・・・。

どうしよう・・・と困っていたんですが、グリニーズのピルポケット(おやつ)↓



にくるむと喜んで食べてくれたので これでお薬は大丈夫そう。

1粒が大きいので 小さく分割してくるんで食べさせてます。


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さくぽんは、投薬で安定していて 帰宅してから 発作や呼吸の上昇はありません。

見た目は今までと変わらず、”以前のさくぽん”なのですが、無理をさせないよう注意して見ていこうと思います。

夜、一緒のお布団で寝るのですが さくぽんの寝息を聞きながら眠る事の幸せを改めて実感しています。

次の検査は1週間後に血液検査をして腎臓の値を確認します。


最後に今日のさくぽんの1枚。食事の風景。 杏が超邪魔なところにいますが さほど気にせず食事をするさくぽんなのでした。





2017年9月23日土曜日

さくぽん退院。

前回の入院までのいきさつ

さくぽんが肺水腫で入院した時、色んな情報が知りたくて動物病院の先生のHPや、本を読んだり、同じ病のわんちゃんを飼われている方のブログを読んだりした。

私も同じようにブログを書こうと思います。

さくぽんを心配してくださってメールやコメントをくださった方、ありがとうございます。さくぽんにその旨伝えますね。

***

さくぽんが入院したのは15日早朝。そこから数日間入院し退院は21日でした。

入院中は利尿剤と強心剤の処置と高濃度酸素室での治療となりました。

肺にたまった水が抜けるのに少し時間がかかり、その間呼吸も早く、呼吸が落ち着いてきたのは2日後。一時は濃度40%まで上げていた酸素室を2日後に30%まで落とし、徐々に普通の濃度へと変えていきました。

少し落ち着いてきたのもつかの間、18日(3日後)に排便をしたあと いきみすぎてしまったのか、呼吸が荒くなり1分間で70の呼吸数になってしまった。
酸素濃度は変えず、引き続き投薬治療で様子を見る。

19日には循環器科の専門の先生がいらっしゃる日だったので、検査をしてもらい先生のお話を聞くために病院へ向かう。

肺のエコーを見ると、入院した時は真っ白だった肺がだいぶ元の状態になっていた。
ただ、一部白く映る部分があるので もうひとつ、血栓をおこしていないかの検査を追加します、との事だった。

先生は私にわかるように絵にさくぽんの心臓を書いてくれて、血液の流れ 弁の状態など詳しく説明してくれました。

改めてレントゲンやエコーのさくぽんの心臓の状態を見ると、たしかに弁が閉じていなく、弁を支えている腱が切れているのか 下に垂れさがっていました。
他の憎帽弁閉鎖不全症の軽度の子の写真と比べてみてもその違いは明らか。

悪くなってしまった心臓や肺は元には戻す事が出来ない。

心臓を手術で治療する事も出来るのでもし希望があれば紹介状を書きます、とおっしゃったので「それは横浜のJASMINE動物病院ですか?」と聞くと「ご存じでしたか?」と聞かれたので、「その動物病院の先生が書いた本を読みました。」と答えた。

JASMINE動物病院での心臓の手術は施術実績もとても多く、有名な病院。 私の職場に来ているアルバイトさんの友人もその病院で12歳のわんちゃんを手術されてた。

手術費が高額なのと、術後に血栓が出来やすい場合もあり注意が必要にはなるともおっしゃっていました。 手術費用はアルバイトさんの友人さん曰く200万円。 お話をしてくださった先生も180万円くらい、との事でした。

さくぽんは14歳、12月には15歳になる。

高齢なのもあるし、胆嚢炎の事 またヘルニアでの手術でも頑張ってくれて 心臓の手術までは無理をさせたくない。 先生に出来るだけ無理をせず内科療法をお願いします、と伝えた。

先生もその方がいいと思いますよ、と言ってくださり 今後の療法について説明をしてくださいました。

利尿剤の薬と強心剤の薬の投薬。

もうひとつ追加で検査した血栓の結果もあまりよくなかったので、血栓の薬と3種類の薬を処方されました。

薬は心臓薬のベトメディンを1日2回、利尿剤のルプラックを1日1回、抗血栓薬のプラビックスを1日1回。

利尿剤を使うと腎臓も悪くなってしまうので、今後は継続的に検査をして 薬の種類を変えたりもしていくのだと思います。

先生に肺水腫にかかってしまった犬の余命について聞きました。

「…だいたい7ヵ月位の子が多いと思います、ただ肺水腫でも3年も4年も生きてくれる子もいるので一概には決められませんが、出来るだけ穏やかに暮らさせてあげてくださいね」と言われた。

信じられない。

今までずっと元気でいてくれたさくぽんが・・・・。 実際にどうなるかはわからないし、あまり考えたくないけど  さくぽんと別れる日が来るのを少しずつ受け入れる準備をする為に さくぽんが私に与えた時間なのだろうか…と ぼんやり思った。

さくぽんはまだしばらく入院なので、先生に宜しくお願いします、と言って 帰る前に酸素室のさくぽんを見たら、最初は眠っていたけど気が付いて ふっと起きて「わん」と吠えたので、吠えさせると心臓に負担がかかるので 「おりこう、大丈夫だからね じゃあね」と軽く手をふって すぐ病院を後にした。

病院からの帰り道、川沿いを泣きながら歩いて帰った。

***

 
翌日、(20日)動物病院から電話があり、呼吸が落ち着いたので昨夜から酸素室を通常濃度の21%に下げました。 レントゲンを再度撮り肺の状態が良ければ明日 退院にしましょうとの事。


更に翌日(21日)病院に電話して夕方仕事が終わったら迎えに行きますと伝える。

急いで仕事を終わらせて、定時であがり病院へ向かう。18:30に病院に着いた。

先生から今後のケアについてお話を伺う。

退院時が嬉しくて一番危険な状態になるので くれぐれも興奮させないようにしてくださいと念をおされる。利尿剤と強心剤の処置を今日はしてあるので、大丈夫だとは思いますが 何かあればすぐ来てください、と。

25日に再検診(今回入院していたのは救急の病院だったのでかかりつけの病院での再診)なのでそれまでの薬をもらい、注意事項が書かれた紙を頂く。

タクシーを呼ぶので、興奮させないようにタクシーが来たら即出れる状態にしておきますので、と お会計とさくぽんの準備をしてくれて タクシーも受付のお姉さんが手配してくれた。

10分ほどしてタクシー到着、キャリーに入ったさくぽんを手渡され 静かに病院を後にする。

帰宅後、そっとキャリーを空け さくぽんを抱っこする。

軽い。

こんなに軽かった?

だいぶ痩せたのかもしれない。

杏がさくぽんを嗅ぎにくる。

さくぽんが 杏を追いかけてはしゃぎそうだったので、落ち着くまでケージに入れる。

ふう…と息をつくと チャイムが鳴った。 自宅に酸素室を作ろうと注文していた酸素発生器が届いた。

さっそく段ボールから出して、もともと家にあった簡易ゲージに酸素が逃げないよう厚手のビニールで覆い 手作りの酸素室を用意した。



手前に写ってる黄色いのは酸素濃度測量計。

右側のが酸素発生器。

試しに酸素の電源を入れて、ゲージの中の酸素を測定してみたら 結構良い感じだった。

酸素室はレンタルもあるけど長期で借りると結構な金額になるので、いっそのこと と買うことにした。簡易ゲージはもともと家にあったもので、ビニールシートは100円ショップで買ったので 手作り酸素室の費用は機械代だけなので11万円位。濃度計が3万円位しました。

家に酸素室があると安心出来る…。

高濃度の酸素に体が慣れすぎると、高濃度でないと生活が出来なくなってしまうので出来る事ならあまり使いたくないのが本音なんだけど もし呼吸が苦しそうな時、酸素室に入れてあげると落ちつく事もあるので 家に酸素室があったほうが安心ですよ、と先生もおっしゃっていた。

先生に「危険な状態の呼吸と酸素室に入れてあげたら落ち着く場合の呼吸の見分け方はなんですか?」と聞いたら「眠れるか 眠れないかです」と言っていました。

苦しそうでも眠れるようであれば酸素室で様子を見てみてください、でも 眠れず 起き上がりお座りの状態で呼吸が速かったりすると危険ですのですぐに来院してください、と。

***

ひとまず退院して自宅療養中のさくぽん。

興奮させないように、お散歩も禁止。毎日少しだけどお散歩してたけど、もう外を歩けないのかな・・・と悲しくなりましたが、調子の良い時は私が抱っこして近所を歩いたりするのでも さくぽんは嬉しいかもしれない。

25日に再検査もあるし、今は絶対安静の状態で様子をみています。


こちらは、さきほど写したもの。

気持ち良さそうに寝てます。 呼吸数も1分間に30回ほど。入院した時は80回位まで呼吸があがってしまっていたので、この穏やかな状態は投薬の効果だからなんだけども、少しでも長く穏やかな日が過ごせるように 考えつつ、さくぽんと寄り添って行こうと思います。

今後もさくぽんの様子などUPしていきます。


2017年9月16日土曜日

さくぽんの事。

15日の金曜夜半、なんだかいつもと呼吸が違う気がする…

さくぽんを見ていて感じたのですが、ごはんも食べて 排尿・排泄もしていたので、様子を見ることにして眠りにつく。

明け方、さくぽんの咳でびっくりして目覚める。

見るとお座りをしているものの一生懸命 息をしているような感じで、呼吸数を数えると 正常な状態だと1分間に20~30回なようですが、さくぽんのを計測すると明らかに倍くらいの呼吸数でした。

4:30頃、夜間診療に電話をして今から行くことと今の状態を伝える。

家から出たところでタクシーの空車が来たのですぐ病院へ。

キャリーの中では特に咳をする事もなくおとなしくしている さくぽん。

病院について先生に診てもらう。

すぐ聴診器をあてた状態では変な感じはあまりないとは言っていたけれど、呼吸がはやいので、すぐさま酸素室に入り 血液検査・レントゲン検査をする事になった。

待合室には他に女性の方とキャバリアがいた。
キャバリアさんは、おそらく耳かどこかをかきむしって出血したみたいで、エリザベスカラーを巻かれて その後タクシーで帰って行った。

待合室で一人。

先生が検査を終えて出てくるのを待った。

4,50分位して先生がどうぞ、と診察室に案内してくれた。

診察室で見たさくぽんのレントゲンは肺が真っ白の状態だった。

以前から心雑音があり、先生には「憎帽弁閉鎖不全症」があると言われていた。心臓の弁が完全に閉じない状態の為、心臓の血液が逆流してしまう病気。 毎月定期健診で診察は受けてはいるが、まだ治療を始める段階では無さそうなので経過観察をする感じだった。

今回はそれからくる肺水腫だった。

さくぽんは高度酸素室に入り、利尿剤の点滴をうけ まずは肺にたまった水をおしっこで排出する。

ただ利尿剤は副作用で腎臓の値が悪化する為、それが心配だった。

血液検査の結果をみるとやはり腎臓の数値が上がっていて、先生に聞いてみたところ まずは利尿剤で肺の水分を出さないと命にかかわります。と言っていたのですべて先生にお任せして 入院の手続きをした。

帰り際に酸素室のさくぽんを見ると、「帰る?」と嬉しそうに尻尾をふって寄ってきて、「帰る!出して」と前足てドアをカリカリと開けるしぐさをした。

「ごめんね。大丈夫だからね、おりこうにねんね。また明日くるね」と言って 後ろ髪をひかれつつ、病院を後にした。

電車が動いている時刻だった。 朝6:30頃。 電車に乗って帰る。

仕事は11:30からだったので支度をしていると病院から電話があった。引き続き点滴&酸素室で様子を見ているがまだ苦しそうな様子、心臓の病気なので状態が悪化した時はすぐに知らせますと。

悪化する事なんて考えたくないけど、お願いします、と言って電話を切る。

***

今日は仕事が休みだったので朝病院に電話して11:00頃面会に行きたい旨を伝えて病院へ向かった。

酸素室の酸素は40%。通常は20%位で様子を見るそうだが、まだ苦しそうなので高めに設定しているとの事。

最初私に気が付かず、寝ているさくぽん。

そっと椅子に腰をかけてガラスの中のさくぽんを見る。

私に気が付いて、立ち上がって寄ってきた。「いいよ、そのままで寝てて」と声をかけた。

まだ呼吸は速い。

利尿剤を使っているので 排尿はかなりあるとの事。 でも昨日は血のまじったピンクの泡のようなものを何度か吐いたそう。 今朝はまだ吐いていないです、今朝から心臓の薬の投与も始めました と言っていた。

さくぽんは またゲージの奥の方へ戻り、うつ伏せになった。

普段入院している時に面会に行くと 出して!と鳴いたり、前足でドアをカリカリ開けるしぐさをするけど、そんな事も出来ない位弱ってるように感じた。 苦しそう。 腎臓の値もあがってつらいのかも。

出来るなら私が変わりたい位だ。

ガラスケース越しにさくぽんを見ると、じっと眼だけ こっちを見ていた。

何度も「大丈夫だよ、良くなるからね」と言って あまり長い間いるのも病院に迷惑だと思ったので(人間の病室と違い、すぐ後ろで動物の治療をしている部屋で先生方が忙しく動いている) 先生に普段さくぽんが使っているフリースのケットを渡して酸素室に入れてあげてください、とお願いして病院を後にした。

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私には出来る事が無い。 さくぽんの生命力を信じて、元気になるのを祈るしかない。

家に帰る前に電車に乗って西新井大師に行き だるまを買ってきた。(喪中なので参拝は遠慮した)

ここ数年、だるまに願いを込めて毎年飾っていたんだけど そういえばだるま今年は買っていないと思いだしたので買いにいった。 だるまは背中に願いを書いて鬼門に向かい鎮座している。

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ネットで肺水腫の事を調べると 良い事なんてひとつも書いてない。

個々の個体によって病状なども変わってくるのだと思うけど、それでもネットで色々検索すると涙しか出ない。

もっとずっと一緒にいたい。

まだまだ さくぽんと離れたくない。

でも苦しそうなさくぽんを見ると、楽になったほうが良いのだろうか、今はどの位つらいんだろうか まだ頑張れるかな 色んな考えが頭をぐるぐるする。

一緒に散歩をして 同じお布団でくっついて眠る。 ものすごく幸せな事を何の気なしに毎日してきた。 当たり前であった事があまりにも幸せな事だったんだと すごく思う。

まだまだ一緒にいたい。