2015年11月24日火曜日

東海道53次ノツヅキ⑥

東海道53次ノツヅキ⑥
~箱根宿から三島宿まで~

前回の話はこちら

■迷ってくるくる旧東海道■

さて、前回はさくぽんと箱根宿まで行き、芦ノ湖のお宿で1泊しましたが、
今回は私単独での旅程となります。

朝がんばって早朝に起き、始発の次の電車で小田原へと向かいます
小田原で、前回にも買ったお稲荷さんをまた購入しました。

小田原から箱根バスに乗り、箱根関所前まで。

箱根湯本まで電車で行って、そこからバスかなぁ・・・と考えていましたが、調べたら関所まで小田原からバスが出ているようで、助かりました。

道中長いと思ったので、なるべく早く歩きはじめたかったのです。


ということで、箱根関所から歩きます

前回は濃い霧に包まれていましたが、今日はすっきりとしています。

関所から、旧道沿いをあるいてほどなくすると、向坂ののぼり口にあたる・・・はずなんですが、
どこから道に入ればいいのかわからず、もくもくと富士山を見ながら歩いてました。

「絶対間違ってるよね・・・?」と思いつつも道は1本だし、さて・・・? 
気がつくと箱根峠のほうまで来ていて、「やっぱり違う。石畳があるはずだもん・・」と今まで歩いてきた道を戻りました。
下り坂だったので、ちょっと走ろうかな・・とわかるところまで戻ってみようと たったか走っていると、ふと斜面の下に石畳が見えました。


あ!たぶん 旧道ってあれだ!と とりあえず降りれそうな所から石畳へ降りてみると、やっぱり旧道で、さて どこから道を間違えたんだろう・・・と悲しくなりましたが、とりあえずここから進むことにしました。


赤石坂・・・ どのくらいショートカットしちゃったかなぁ?と思いつつ、石畳をあるく。


今日もとてもよく滑ります。
でも、今日は愛犬さくぽんを連れてないので、私ひとり滑っても別にいいので、ぐんぐん歩きます


石畳の道には案内板がちらほらとあり、このあたりの杉は江戸の頃よりあったそうです。


ほんのちょっと石畳を歩いただけで、箱根峠に舞い戻ってきました。

相模と伊豆の国境となります。
峠の先に広い駐車場があり、その脇に旧道への案内がありました。


案内に沿って歩きます。

駐車場を抜けた先にまた案内板があり、


駐車場を背に向けると右手側へ歩いていきます

先ほど道を間違えていたので、自分をちょっと信じられなくて 5回位 案内板を見ました。


うっすら文字の消えている 案内板もあり。


旧道の入り口が見えてきました。


今日はお天気も良く、暑いくらいで長袖のTシャツだけになって上着のソフトシェルを腰に巻いて歩きます。


このあたりの旧道は当時のまま現存されているようです。

平日の昼間、旧道を歩いている時はだれにも会いませんでした。


ところどころ史跡があります


落ち葉のカサカサ鳴る音を聞きつつ、しずかな山道をあるくのです。


途中、兜石がありました。

豊臣秀吉が小田原攻めの時の休息時、兜を石の上に置いたとか。
かつてはもう少し手前に「接待茶屋跡」がありそのあたりに石はあったそうですが、こちらに移されたそうです。

石畳の道を、気分良く歌いながら歩いていました。
「人生~楽ありゃ 苦~もあ~る~さ~♪」なぜ水戸黄門の歌なのか謎ですが、頭の中をずっとリピートしてたので、道中 歌を添えてしましました。

ぐんぐん歩きながら歌ってたんですが、石に滑って転びました。

調子に乗って歩いていたな・・・と とりあえず歌うのはやめて 無言で歩きます。(若干笑いをこらえました)



途中、1号線を横断しつつも、地図と案内板を見つつ、旧道をあるいていきます。
ずっと下り坂なのですが、石畳なので 歩きにくいです。



石畳を抜けると、木々が紅葉している場所にあたって綺麗でした。


その先に山中城跡。


山中城跡の向かいに 良さげな茶屋がありまして、小腹がすいていたのでちょっと何か食べようかと、お店に入ると 今日は撮影でお休みなんです、とお店のおかみさんに言われました。

お昼にやっているTVのヒルナンデスでも、旧道を歩く特集をしていて そこで茶屋が紹介されるとか。
せっかく来てくれたのにごめんなさいね、と言われつつ いいえ~、とお店を後にします。

その少し先、1号線と合流するあたりにお蕎麦屋さんがあったので立ち寄りました。


山菜そばを注文。

朝食を抜いてたので、エネルギーチャージできました。美味しかった。



ちょうどお蕎麦屋さんの付近が旧道の入り口です。


ふむふむ、三島まで8キロか。

数字で見ると8キロって近いじゃないですか。普段走ってる距離ですし、しかし これを山道、石畳の道を歩くとなると 結構遠いのです。
その「遠い感じ」を体感できるのも、東海道の旅の良いところだと思います。
昔を想いつつ歩くのはとても楽しいです。


石畳を抜けると、また1号と重なり、富士山の見えるところに出ます。
芭蕉の句碑も立っています。

このあたりからまた、旧道に入る場所があったはずなんですが・・・・

またもや道をロストしてしまいました・・・


スマホのスクリーンショットを乗せてみました。
赤丸で囲ってあるあたり、旧道とオレンジ色の1号 結構離れていて、旧道に入る入口があったはずなんですが、ずっと1号沿いを歩いてしまいました。。
そして、山中城跡を抜けたあたりも 工事をしていて 旧道が通れず、迂回するよう案内板もありました。

途中で「絶対また道をまちがえてるよね」と思い、ついにスマホ(GPS)を出して位置を確認。

「あぁぁ だいぶ外れてるぅぅ」と悲しみつつ、来た道を戻っても、たぶん旧道の入り口を見つけられない気もしたので、今歩いてる先から旧道に入れるポイントをさがして、なんとかまた旧東海道へと戻りました。

三島青果あたり、だいぶ三島寄りなところから旧道に戻ったため、難所と言われている上長坂、下長坂(別名こわめし坂。 あまりにもこのあたりの坂が急で、背負っている米が汗と熱で こわめし になってしまったことから そう呼ばれるとか) 
そんなメジャーなポイントもすっ飛ばしてしまいました。


臼転坂手前から旧道に戻れました。


林道をまたてくてく歩きます。


このような案内板もあちこちにあるんですが、ウルトラ方向音痴だからでしょうか・・
道を間違うのは。

臼転坂を下りきると、また1号と合流します。
合流地点に、箱根路の石碑があるのですが、これも場所がわからず・・・
今日は本当にだめだなー と思いつつ、てくてくと地図を手に持って歩きます。


初音ヶ原の松並木を抜けます。


途中、錦田一里塚がありました。

愛宕坂を下り


河原ヶ谷を過ぎると、東海道線の線路をまたぎます



更に進んで大場川を越えるともう三島大社までは目と鼻の先。


やっと着きました。三島大社です


さて、歌川広重の東海道53次もこの三島大社が描かれています。


霧の立ち込める中、籠の 奥には三島大社。 なんだか、肌寒そうです。

***

三島大社に到着したので、早速参拝をさせて頂きました。

今回は御朱印帳を持参していたので、御朱印も頂きました。


スマホで写したのをUPしたので影が出来てしまってすみません。

三島大社を後にして、もう少し歩きます。

「歩く終点は宿場とする」と決めているからです。

当時の三島宿は三島大社よりも、もう少し先にあります。


三島大社の先の郵便局手前の小道に問屋場跡がありました。

さらに、道を1本越えた先に、本陣跡も。


なんだか水道のホースが写ってて悲しい感じですが。。

さて、今回の東海道53次、終点!

本当は沼津まで行きたかったのですが、三島大社に到着したのが15時頃で、あと2時間もすればあたりも暗くなる、と思ったので 今回は三島宿を終わりとする事にしました。

箱根宿から、三島宿までは14.7キロの道のりでした。

***

なんだか、メジャーなポイントをするっとスルーしてしまったのが多く、悲しかったのですが
また機会があったら、再チャレンジしたらいいじゃないか と思いつつ、日帰りの温泉を探すことに。

検索すると、少しえきから遠いですが「極楽湯」という日帰り温泉があるようなので行ってみることに。

伊豆箱根鉄道の広小路駅を抜けて、しばらく歩いて左折した先にありました。

***

温泉はとろみのある湯で、とっても気持ちが良かったです。

中でも「寝ころび湯」なるものは、岩盤浴みたいな石が敷いてあり、そこに寝ころぶと、温泉が背中をゆるゆると流れる仕様になっていて、寝てしまいそうな程に気持ち良かったです。

また、露天風呂も何個かありますが、富士見風呂は、名の通り 富士山を見ながら湯に浸かれます。(肩まで入ると見えない)
湯の淵に腰掛けてみた 夕方の富士山、とっても綺麗でした。

温泉に入りながら富士の山を見たのは初めてで、本当に素晴らしかった。
なんだかんだあったけど、やっぱり今日、歩いてよかったなぁ。とじんわりしながら温泉を堪能しました。

湯からあがり、食事処で ちょっと一杯。


あぶり〆鯖とビール。

最近お酒を飲むときの、おつまみのチョイスがおじさんっぽいと自分でも思います。
でも、美味しかった~

帰りは三島駅から、新幹線でだーっと帰ってきました。


いよいよ、東海道53次の往来に新幹線登場。

この先、地味に交通費がかかります。2ヵ月に1度は東海道歩きたいなぁ。

ということで、今回はおしまいです。


東海道53次、まだまだ続く。


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