2017年9月16日土曜日

さくぽんの事。

15日の金曜夜半、なんだかいつもと呼吸が違う気がする…

さくぽんを見ていて感じたのですが、ごはんも食べて 排尿・排泄もしていたので、様子を見ることにして眠りにつく。

明け方、さくぽんの咳でびっくりして目覚める。

見るとお座りをしているものの一生懸命 息をしているような感じで、呼吸数を数えると 正常な状態だと1分間に20~30回なようですが、さくぽんのを計測すると明らかに倍くらいの呼吸数でした。

4:30頃、夜間診療に電話をして今から行くことと今の状態を伝える。

家から出たところでタクシーの空車が来たのですぐ病院へ。

キャリーの中では特に咳をする事もなくおとなしくしている さくぽん。

病院について先生に診てもらう。

すぐ聴診器をあてた状態では変な感じはあまりないとは言っていたけれど、呼吸がはやいので、すぐさま酸素室に入り 血液検査・レントゲン検査をする事になった。

待合室には他に女性の方とキャバリアがいた。
キャバリアさんは、おそらく耳かどこかをかきむしって出血したみたいで、エリザベスカラーを巻かれて その後タクシーで帰って行った。

待合室で一人。

先生が検査を終えて出てくるのを待った。

4,50分位して先生がどうぞ、と診察室に案内してくれた。

診察室で見たさくぽんのレントゲンは肺が真っ白の状態だった。

以前から心雑音があり、先生には「憎帽弁閉鎖不全症」があると言われていた。心臓の弁が完全に閉じない状態の為、心臓の血液が逆流してしまう病気。 毎月定期健診で診察は受けてはいるが、まだ治療を始める段階では無さそうなので経過観察をする感じだった。

今回はそれからくる肺水腫だった。

さくぽんは高度酸素室に入り、利尿剤の点滴をうけ まずは肺にたまった水をおしっこで排出する。

ただ利尿剤は副作用で腎臓の値が悪化する為、それが心配だった。

血液検査の結果をみるとやはり腎臓の数値が上がっていて、先生に聞いてみたところ まずは利尿剤で肺の水分を出さないと命にかかわります。と言っていたのですべて先生にお任せして 入院の手続きをした。

帰り際に酸素室のさくぽんを見ると、「帰る?」と嬉しそうに尻尾をふって寄ってきて、「帰る!出して」と前足てドアをカリカリと開けるしぐさをした。

「ごめんね。大丈夫だからね、おりこうにねんね。また明日くるね」と言って 後ろ髪をひかれつつ、病院を後にした。

電車が動いている時刻だった。 朝6:30頃。 電車に乗って帰る。

仕事は11:30からだったので支度をしていると病院から電話があった。引き続き点滴&酸素室で様子を見ているがまだ苦しそうな様子、心臓の病気なので状態が悪化した時はすぐに知らせますと。

悪化する事なんて考えたくないけど、お願いします、と言って電話を切る。

***

今日は仕事が休みだったので朝病院に電話して11:00頃面会に行きたい旨を伝えて病院へ向かった。

酸素室の酸素は40%。通常は20%位で様子を見るそうだが、まだ苦しそうなので高めに設定しているとの事。

最初私に気が付かず、寝ているさくぽん。

そっと椅子に腰をかけてガラスの中のさくぽんを見る。

私に気が付いて、立ち上がって寄ってきた。「いいよ、そのままで寝てて」と声をかけた。

まだ呼吸は速い。

利尿剤を使っているので 排尿はかなりあるとの事。 でも昨日は血のまじったピンクの泡のようなものを何度か吐いたそう。 今朝はまだ吐いていないです、今朝から心臓の薬の投与も始めました と言っていた。

さくぽんは またゲージの奥の方へ戻り、うつ伏せになった。

普段入院している時に面会に行くと 出して!と鳴いたり、前足でドアをカリカリ開けるしぐさをするけど、そんな事も出来ない位弱ってるように感じた。 苦しそう。 腎臓の値もあがってつらいのかも。

出来るなら私が変わりたい位だ。

ガラスケース越しにさくぽんを見ると、じっと眼だけ こっちを見ていた。

何度も「大丈夫だよ、良くなるからね」と言って あまり長い間いるのも病院に迷惑だと思ったので(人間の病室と違い、すぐ後ろで動物の治療をしている部屋で先生方が忙しく動いている) 先生に普段さくぽんが使っているフリースのケットを渡して酸素室に入れてあげてください、とお願いして病院を後にした。

***

私には出来る事が無い。 さくぽんの生命力を信じて、元気になるのを祈るしかない。

家に帰る前に電車に乗って西新井大師に行き だるまを買ってきた。(喪中なので参拝は遠慮した)

ここ数年、だるまに願いを込めて毎年飾っていたんだけど そういえばだるま今年は買っていないと思いだしたので買いにいった。 だるまは背中に願いを書いて鬼門に向かい鎮座している。

***

ネットで肺水腫の事を調べると 良い事なんてひとつも書いてない。

個々の個体によって病状なども変わってくるのだと思うけど、それでもネットで色々検索すると涙しか出ない。

もっとずっと一緒にいたい。

まだまだ さくぽんと離れたくない。

でも苦しそうなさくぽんを見ると、楽になったほうが良いのだろうか、今はどの位つらいんだろうか まだ頑張れるかな 色んな考えが頭をぐるぐるする。

一緒に散歩をして 同じお布団でくっついて眠る。 ものすごく幸せな事を何の気なしに毎日してきた。 当たり前であった事があまりにも幸せな事だったんだと すごく思う。

まだまだ一緒にいたい。 



2 件のコメント:

  1. 初めまして。初コメントですが、ブログは以前からずっと読ませていただいてます。さくぽん、その後どうですか。なんだか気になってコメントさせていただきました。

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    1. コメント、ありがとうございます。心配おかけしてすみません。さくぽんは2日前に退院して自宅で療養中です。心臓の病なので興奮させないよう気をつけつつ、薬での対症療法となりますが、穏やかで過ごせる日が少しでも長く続くように願っています。

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